きく姿勢

日曜日の「真面目な話」

手書きのきったない図で恐縮ですが。。。

図1
黒い点が今の状態。
Aの囲みの中で、中心が最適な状態だとすると、点を右に移動させます。
Aの囲みは自分の考え・知識だと思ってください。
点を右に移動させるのは正しいと思います。


次に図2に進みます。
自分(A)の他にBの考え・知識を持った人がいます。
AとBは共通する部分もあればそうでない部分もあります。
Bの考え方によれば、最適な状態は点を左に動かすこと。

例えばAとBが別の家庭で、家の中のルールを決めるのであれば、それぞれ「Aは右」「Bは左」という結論で構いません。
(例えば枕の向きは西か南か、お風呂掃除は夜か朝か、など)


でも、AとBが共存する場面ではそうはいきません。
この場合どうなるのか?
AとBはそれぞれ自分の知識の中で考えていますが、相手の話をきくかきかないかで結論が変わりそうです。

きく場合
お互いが主張しつつも、共通部分である中で最適な、おそらく現状維持が最適ということになるのでしょう。
(力関係によって多少ずれるかもしれませんが)

きかない場合
主張を繰り返した末にケンカ


ただし、これは共通部分があって、共通部分内の結論に達する場合の話。


図3
こんな場合だって考えられます。
CはAやBよりも知識・考えが広く深い人。
このCの判断によれば、点を中心に持っていくにはずーっと右に移動させることになります。

これがAの範囲内でおさまればAは納得。
ところがBの外にあればBは納得がいきません。(納得というよりBの範囲外ですから理解ができないでしょう)

AにもBにも入らないとなると二人とも反対運動、といったところでしょうか。


さて、何が言いたいかおわかりでしょうか?


身近な問題から、大きな社会問題まで、こういう状況というのは少なくないように思います。
原発問題もその一つ。


自分の「正義」を振りかざす前に、(反論を一切考えずに)相手の主張をきく(理解しようとする)ことは重要です。

簡単そうでこれが実は難しい。
なにしろ、人は自分の考え以外の世界を認めることが困難ですから。。。


極端な話、霊や宇宙人の存在を「ああ、そうですか」とは認められないものです。


でも、まず相手の話を「理解」しよう・・・と努めます。
自分が「C」なのかもしれませんから。