隣のジョウくん

僕が小学〜高校生の頃、お隣のKさんのお宅では犬を飼っていました。
シェパードのジョウ君。

僕の家の隣には、1ートル程度の狭い道、1.5メートル程度の用水路、そしてお隣のKさん家。
その敷地内でシェパードのジョウ君は・・・放し飼いでした。

その気になれば飛び越えられそうな用水路でしたが、いくじがなかったのでしょうか、飛び越えませんでしたね。
(別の経路で何度か脱出して大騒ぎになりましたが)

ジョウ君の楽しみは、細い道を通りかかる人をじっくりひきつけて吠え掛かること。よく小学生やおばちゃんの悲鳴が聞こえていました。

そんなジョウ君の苦手なもの、それは飼い主のおっちゃんでした。

おっちゃんはお酒が大好きで、昭和のにおいがぷんぷんの人(ま、昭和の人ですが)。イメージは「たけしくん、ハイ」のお父さん。

さて、おっちゃんが夜中に酔っ払って帰ってきました。

ドタンバタン。

おっちゃん「おおーい!かえったぞぉーー」
息子さん「うるっせーわ!何時だと思っとる!」

締め出されたおっちゃん。

うろうろ。。。

おっちゃん「おぉっ!?ジョウくーん、よーしよしよし」
とジョウ君にからみ始めるおっちゃん。

もちろん寝ていたジョウ君。

ジョウ「くぅ〜ん、くぅ〜ん」

決してじゃれているのではありません。
明らかに嫌がっていました。

天下のシェパードのあわれな声…あの時ばかりは犬語が理解できたような気がします。