好きな季節はいつですか?

そう尋ねられたら、「新緑の季節」「秋」と答えるのが常でした。
うそではなくても、少しばかりの違和感を覚えながら。


もう暑い季節。
夏の強い日差しを受けた風景は、たとえばそれが見慣れた庭ですら、心を高揚させる力を与えられている。

昼間が暑くなるほど、夜に流れ込むちょっとした風が、声をあげてしまいそうな心地よさとなる。

あ、僕は夏が好きだ・・・。


この時期には思わないけれど、冬だって嫌いじゃない・・・と記憶している。


そうか!僕が好きな季節は、いつだって『今の季節』『これからの季節』だったんだ。