忘れない

児童書「ズッコケ三人組」シリーズを図書館で見つけて読んでいます。
僕が小学生の頃に人気だったシリーズ、楽しく読んだ記憶があります。

大人になった今読んでもやっぱり面白い。

1作目が書かれたのは昭和51年ごろのことだそうです。
ちょうど僕が生まれた頃。


話の中に防空壕が登場しました。
登場人物のお坊さんが「30年前の・・・」と話します。

そうか、僕が生まれたころ、世の中の大人たちは戦争を知る世代が普通なんだ・・・頭の中では当たり前のこの事実に僕は今さら衝撃を受けました。

「戦争の事実を風化させてはいけない」と言われても・・・と感じている自分が、実はそれほど戦争時代と離れていないこの事実。

わかっていただけますか?


これを震災に置き換えてみると・・・

僕が60歳くらいになって、孫が生まれたとします。
その世代に、
「昔、あんな震災やこんな震災があってね」
と、伝えたくなる・・・ような気がします。


なるほど・・・。



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昨年の10月5日にもふれましたが、2年前の今日は大切な若い歌仲間が亡くなった日。
昨年までの1年間は動揺が続いていましたが、2年目の今年は少し落ち着いています。
それがどんなことを意味するのかは深く考えるのをやめることにします。


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自分の経験を「自分の中で」忘れないこと、風化させないこと・・・それが大切なんだというのが今の答えです。