殻を破ろう
日曜日の「真面目な話」
ピアノを弾いていて、
「ここはこんな風に弾いてみよう」
と、楽しんでいます。
バッハの時代は強弱記号がないようなので、自分にとって気持ちよく弾いていますが、CDなどで聴くと全く違う解釈(強弱など)で、当然そちらの方が美しいわけです。
そもそも外国の曲は外国語がベースの音楽なので、日本語とはアクセントの感覚が異なるので、日本人の感性では難しいものです。
で、まずは他人の演奏を真似して練習すると・・・技術的に難しいことに気づきます。
音楽は芸術なので、他人の演奏は技術の難しさがあるからスバラシイわけではありません。ただただ、演奏がスバラシイのです。
さて、ここで気づきます。
自分なりの勝手な演奏は、自分にとって気持ちのよい演奏ですらなく、単に(拙い技術の範囲内で)自分が弾きやすいように弾いていただけだと。
それを「自分としてはこれが美しい」と思い込んでいただけだと。
音楽に限らず、日々の生活の中で、知らず知らずのうちにまとわりついてくる思い込みという殻。
気を付けていないとどんどん閉じ込められて、小さくなっていってしまいそうです。