おちゃめ?な上司(第43話)

朝、地下鉄駅の階段を上っていたら、突然、僕の鞄にビニール傘が突っ込まれました。

偶然のトラブルではありません。
いつもの、あの上司です。

もちろん、わざとです。


はぁ〜、久しぶりに会いました。
油断していましたよ。


しばらく話しながら歩くと、上司は僕の傘に目をつけました。

上司「そっちの傘の方がいいなー」
と言うが早いか、僕の傘を握りしめました。


僕「いやいや・・・僕の傘、上司の(実際は他人のを勝手に使っているのかもしれない)傘とは桁が二つ違いますよ」

上司「え?でも、これが気にいったから交換して」

僕「するわけないでしょ。怪力で握るのやめてください。傘が傷むから」

上司「今夜は飲み会なんだよねー、その傘の方がいいな。私に似合うし」

僕「男らしい傘という点では似合いますけど・・・って、飲み会なら余計にイヤ!(そもそも交換しないけど)。飲み会だと折るか忘れるかするから」

(上司は女性です)


傘は守りきりました。
まったくもう・・・