不安

夏目漱石の「三四郎」に続き、「それから」を読んでいます。

この時代の小説を読んでいると、
「これって現代の作品では?」
と思わせるような内容がしばしば出てきます。


たとえば、「それから」に出てくる表現では、
『将来に対する現代的な不安』
というもの。


ここ数日のテレビでも
「若者の将来に対する不安は・・・」
などといったニュースが流れています。


一緒…に思えます。
「明治」と「今」が似ているなんていうことが言いたいのではなく、結局のところ、将来にわたって不安のない社会なんて存在しないのではないだろうか、ということ。


ごくまれに、不安が少ないと言われる時代がありますが、こういう時代は、不安が隠されているだけに返って不安が増大していた時代かもしれません。


もちろん、すべてが「Let it be」では困りますが、社会が追いかけているものが理想ならぬ幻想ではないか、と考えさせられます。


追いかけるから不安になる、そういうものもあると思うのです。



(本日、いつにも増してまとまりのない文章でスミマセン)