まさかの父(その2)
先日、母の体調が悪かったときの話。
僕と母は体質が似ており(遺伝)、時折、急な下痢にみまわれ、血圧と体温が下がって身動きがとれなくなります。
なので、僕は下痢になってもチョロ出しを心がけています(下品な話ですみません。)が、先日の母はかつてないほど酷い状態でした。
介抱していた父から『ちょっと来いっ!』と、怒ったように言われ(そんな言い方しなくても)駆けつけると
血の気は失せ、声はかすれ、身体は冷たく…
経験もある僕から見れば『いつもの症状』で、ベースが風邪気味だった分戻りが遅いのかな?という感じでした。
いつも通り、温めれば治るでしょ?と。
もちろん介抱に参加しましたよ。
僕の参加に勇気づいたか、父は手抜き…
『暑い暑い』と何度か着替え(全て終わってからでよいのでは?)
そして、
父「おかしい、いつもと違う!いつもならそろそろ暖まってくる頃なのに!何か違うぞ!」
と、騒ぎ始めました。
いや、だから、風邪気味だから…という説は耳に届かず。だいたい病人を前に不安がらせることを言うな!
すっかりその気(!?)になってしまった母は、
『もしもの時は、お父さんを頼むね』
と、僕に変なことを言い出す始末。
しかもそれを受けて、
父『おう、あとのことは任せろ』
だって。
母が心配してるのはそんなあなたですよー。
しゃべってる余裕があるなら手を休めないで、と言いたかった。
すると、母は
『そういえば、お父さん、今日庭をさわってたよね?何か伐っちゃいけない枝伐ったとか、穴掘ったんじゃない?』
父『俺は何もしてないぞ!』
母『あー、きっとそれだ!庭に塩撒いてきて』
父はスゴスゴと塩を持って庭へ消えて行きました。
夜、雨の降る中…ちょっと気の毒(笑)
結局、何がどうだったのかは誰にもわからないまま母は快復したのでした。
僕は自分の対応が適切だったのだ、と疑いませんが、それはここだけのお話。