山田くん

小学生の頃、クラスの男子の間で「相撲」が流行った時期がありました。授業の合間に教室で相撲。ルールはモンゴル相撲みたいに、倒したら勝ち。

もちろん、「まわし」を着けるわけではないですが、当時、男子は一年中半ズボン(近頃の小学生のような膝上ではなく、短パン)というのが校則だったので、そこを持って吊り上げたり、投げたり。

お約束の展開として、でん部(おしり)が半分見えちゃってたりして(わざと?!)、女子はキャーキャー(ぎゃーぎゃー?!)。
むしろ、これが遊びの醍醐味だったのでしょう。


ここに山田くんという男子が登場します。

山田くんは優等生。明るいキャラではありましたが、あまりアホなことはしない子でした。

ある日、山田くんも相撲に参加。
それー、やれー、と遊んだ後に見えていたのは、でん部ではなく短パンの下からはみ出した「パンツ」。

当然、
「おまえ、はみパンしとるー」
みたいな展開になって。
山田くん、真面目だからヤバいだろ・・・と心配していたら、意外にも当人は気に入ったようで、
「あはは〜、はみパンサンタ〜」(サンタは「山田」の別読み)
とか言って、事ある度にわざと「はみパン」にして走りまわるキャラに変身してしまいました。

真面目とみせかけて、実はきっかけを探していたのでしょうか???


中学は別だったので、その後はあまり知りませんが、中学校の制服は長ズボンだから・・・どうしていたのでしょう?