おちゃめ?な上司(第5話)
今日も彼女(例の上司)はやってきた。
というより、隙をついて僕の席に座っていた。
ケータイはロックしてあるし、対策は万全!
と、席に戻ると、何やら鞄をあさっている。
もちろん僕の鞄…
上司「ねーねー、この袋貸して」
鞄の中にはスーパーの半透明な袋。
「いいですよ。こんなのあげますけど?」
上司「え!?ほんとにいいの?」
「ええ」(ジャイアンにしては『控えめな』要求だな)
上司「ありがとう」
と、手にとったのは僕の鞄!
「いやいや!それは袋ではなくて鞄でしょ?」
(確かに大きいてさげ鞄…袋といえば言えなくもない!?)
きくと、書類を持って外出とのことで、袋が欲しいらしい。
仕方なくお気に入りの紙袋を『貸して』あげました。
(貸したんですよ!)
今日はなんだかやられた感じ…
ご満悦で立ち去った後、机の上を見ると、鞄に入っているべき品々が並んでいました。
本気だったんだ……