離れて親しく

帰り道、駅のホームで男性がにこやかに寄ってきました。

男「いや〜、おひさしぶりです〜。いやー懐かしいなー、うれしいなー」


この男性、3月まではすぐお隣の課にいらっしゃったのですが、4月から課が1階下のフロアの部屋にお引越ししたので近頃会っていないのは事実です。

でも、僕のお隣の部屋の打ち合わせスペースで何度か見かけてるし、「懐かしい」というほどでは・・・。


男「ほんと、うれしいな〜。で、今はどちらに?」

僕「いや、僕は異動していませんよ」

男性はここで引っ越しの事実を思い出した様子。

男「そうか!僕らが引っ越したから最近お会いしないんですね」

僕「そうそう」


それから一駅の間、プライベートな話などを聞かせてもらえました。
それはそれで楽しかったのですが、僕は思う。

この人とはこれまで2〜3度しか話したことがないような気がする。
しかもプライベートな話は初めて聞いた。


このように、一緒にいるときは顔見知り程度でも、離れてしまうと妙に親しく感じる人がいるものです。

入社して3年過ごした職場に、稀に顔を出すと、3年間一度も話したこともない人(名前も知らない)がうれしそうに手を振ってくれたこともあります。


どちらの例も、僕にとってはありがたいことだと感じています。



以前乗っていた電車で、いつも同じ扉で乗る女性(全く知らない他人)がいました。
僕が電車を変えて数年後、その女性が電車に乗ってきました。
その時は思わず
「いや〜、お久しぶりです」
と、声をかけそうになってしまいました。

だって、顔をあわせた瞬間、相手もビクッてしたんですから。

危うくナンパになってしまうところでした(笑)