メタボ

寒い季節は、みんなが着ぶくれしているため、通勤電車は込み合います。
しかも今朝はダイヤが乱れていつも以上の混雑ぶりでした。

目的の駅まで3駅。扉が開く度に混雑が増し、押されていく……ものすごい混雑……電車は揺れる……自立して耐える僕……フェイントをかける電車……ついに屈した僕は後ろの人にもたれかかってしまいました。


「ごめんなさい。僕はここまでです」(もちろん心の声)


むにゅ…

後ろにいたのはメタボなおじさまでした。

もうそこにスペースは無いと思われましたが、メタボおじさんのお腹は形状を変えることでスペースを生み出したのです!
すごいぞ!メタボ!

それ以後、僕はムリに自立することを諦め、流れに身をまかせることにしました。それを全て吸収したあのお腹はすごい!


ただ、もたれる度に
「うっ!」
っていう声が聞こえましたが…